公演「ラストステージ/事象の地平線」感想

11月29日東京・渋谷、12月12日名古屋・栄の計3公演となる「ラストステージ/事象の地平線」。

渋谷公演では、終演後に画用紙や白い紙と画材を配布、感想・印象・その他受け取ったことを表現してくださいとお願いしたところ、非常に多くのレスポンスをいただきました。

いつも公演終演後にはこのような自己表現へのお誘いをしていますが、今回渋谷公演は約50人の方にご来場いただき、半分ほどの方々が椅子や床に座り込んで自由に画材をふるい、ペンを走らせる姿は感動をかきたてる光景でした。忘れません。

「『アンケート』としたらものすごい回収率ですね」「他のコンサート等ではアンケートや感想を書いたりしないけど、これは書かずにはいられなくて」などの声をたくさん聞きました。何度か「沈黙の朗読」シリーズなどにおいでいただいている方には、こちらから促す前に「紙とペンください」と言いに来てくださった方もいました。数えてみると回収率はなんと86%、口頭やあとでのメッセージ等を含めると95%超でした!

その場で、作品――絵や詩や書が数多く寄せられました。一人で4枚も描いてくれたお子さんもいました。口頭で感想や印象を伝えてくださった方、あとでメールやメッセンジャーでそれらを送ってくださった方、ブログやSNSで書いてくださった方もいました。

会場でいただいた絵・メッセージを一枚の画像にしました。ひとりひとりの想像力が溢れ出たようす、ご覧いただけるでしょうか?

名古屋公演を控え、メッセージでいただいたぶんをいくつかご紹介します。

今日はとっても素敵なコンサートありがとうございました。渾身の舞台を見ることができて幸せです。生きている実感がしました。何かに触れる感じとか、嚙みごたえとか、空気の冷たさとか、そういう身体感覚が呼び起こされる感じがしました。まさに今、生きているんだなって。私も、水城さんも、まり(野々宮)さんもみほさんも。自分という固有のものに属していながら、普遍的である感じがしました。

(神久実子)

円は魔法。光にことばも音もとけるよう。ずっと波と光を見ていました。

矢澤さんとののが、ぐるっと回る、舞台の結界を作る。(猫に憑依してご挨拶に、気づくのが遅かった。ねこじゃらす人、すぐにわかる人たちが、来ていたんですね)
真ん中のグランドピアノがすごくよかった。音あるときも、無い時も。
他、印象メモ送りますね。

「円」
舞台をぐるっと回る、くるくる回る、
回る勢いは、言葉も音も動きもすべて巻き込んで、
ステージを作る。
(作られたのはステージを意識しない、空間時間)
作るのは、くるくる回る魔法の円。

「波」
ピアノは、波。
繊細な色と、微動する時間を運んでゆく。

「光」
虚無のイベントホライズンにすら、微光を感じる。
見えない光が、幸を運んでくるよう。

(I.S)

水城さんのように優しい方はなかなかいないです。みんなどうして優しくないのでしょうか。自分のことばっかりで。今日もお会いしてそう思いました。これがラストステージでないことを願いながら観ておりました。水城さんの才能を余すところなく見せていただいて、とても幸せな1時間半でした。本当にありがとうございました。野々宮さん、矢澤さんも素晴らしかったです。水城さんの時間がまだまだずっと続いていきますように。事象の地平線という言葉、知りませんでした。これから自分がそこにいくまで思い出し続ける言葉になりそうです。

(A.T)

 

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