体験講座というより、げろきょに興味をもってつながりを持ちたいというニーズで来てくれた詩人の村田さんの話が、大変興味深く、またこちらのことも伝えることができて、密度の濃い時間となった。
村田さんと、いっしょに話を聞いてくれたゼミ生に、感謝。
村田さんとの話やつながりは、今後、大きな可能性を持って広がるような気がする。
つぎにお会いするのが楽しみだ。
午後は昼ゼミ。
基礎トレーニングをおこなったあと、複数人の要望により「さ行」の苦手感の克服方法について、詳細に検証する。
「さ行」だけでなく、「なのだ」という文末がいいにくいという人がいたので、「バカボンのパパ」テクニックを提供しておく。
てんちゃんの長編朗読、いつも以上に楽しく聴かせてもらう。
最後にあずーの希望で、お経朗読によるトランス状態を全員で作る。
と書くと、まるで怪しく危険な新興宗教かなにかの団体のようだが(実際にはたから見ているとそんな感じだろう)、おこなっているのはあくまで「朗読表現のクオリティを向上させるためのエチュード(訓練)」なのである。
まあしかし、気持ちいいことはたしかだ。
基礎トレーニングをじっくり、丁寧に時間をかけてやったあと、おまけとして「ソマティック・リーディング」を体験してもらった。
いずれも「いまここ」の自分自身につながり、受容感受性を緻密に高めていくためのエチュードだ。
おもしろがってもらえてよかった。
新ゼミ生のあけみさんに読んでもらい、いろいろ検証する。
無数の思いこみや「ねばならない」にとらわれて朗読してしまうことをどう洗いだすか、やりたいようにやろうとしている自分のコアの表現を自分自身に許してあげられるかどうか(そのためにはかぎりなく安心できる場が必要かも)、とらわれを排除するために別のしかけを意図的に持ちこむとどうなるか。
ほかにも、苦労しながらもすこしずつ自分の表現がかいまみえてきた人、最初からまとっているものがなんにもなくて自分自身でやれているものの、そこから表現のクオリティをどう高めていくかという課題に進んでいこうとしている人、私にとっても大変刺激的で、クリエイティブな時間であった。
夜ゼミが終わって、みんながいなくなってから、糸満市在住のパーマカルチャーやトランジションの運動を精力的に展開しておられるまるじゅんさんが、羽根木の家に遊びにいらした。
カフェ・オハナでワークショップをされたりしているのだが、先日私は行けなかったので、お会いできてうれしい。
(現代朗読協会主宰:水城ゆう)
※現代朗読ゼミに体験参加ができます。
9月の参加可能な日時など詳細はこちら。