先週土曜日は全10回シリーズの現代朗読基礎コースの初日だった。
このコースはすでに昨年10月から3か月をかけて第一期を終了している。
今回は第二期になるわけだが、第一期とは違っていることがある。
それは、第二期終了後、基礎コース受講者を対象にした別のコースが二種類用意されている、ということだ。
ひとつは「現代朗読ライブコース」。
もうひとつは「オーディオブック収録製作コース」。
ライブコースはこれまで一定期間ごとにおこなっていた「朗読はライブだ!」ワークショップと近い内容になると思うが、違う点もある。
まず、「朗読はライブだ!」は全6回だったのに対して、ライブコースは全10回になっている。
そして、あくまで基礎コース修了者を対象としている、ということだ。
このようにしたわけは、ライブコース修了者は現代朗読の公演に出演できるのだが、しっかりと現代朗読の表現力を身につけてステージに立ってもらいたいと希望しているからだ。
ライブコース修了者はゼミ生といっしょに、6月末、明大前〈キッド・アイラック・アート・ホール〉でおこなわれる現代朗読公演に出演することになっている。
オーディオブックコースも基礎コース修了者を対象としている。
すでにオーディオブックコースに出ることを前提に参加している人もいる。
しかし、基礎コースでは現代朗読の特徴である身体性やマインドフルネスの重要性を解説し、実際に身体を動かしながら基礎トレーニングを受けてもらったところ、とまどいがあったようだ。
オーディオブックというとマイク前にすわって朗読し、録音物として本の内容を伝える、というイメージがあるからだろう。
実際にはその程度のイメージでマイク前に座ったとしても、それがどんなに優秀な日本語の話し手だとしても、魅力的なオーディオブックを録音することはできない。
「朗読者の作品」としてのオーディオブックを作るには、どうしても現代朗読の基礎と全10回のオーディオブックコースを受けていただく必要があるのだ。
これらのことに興味がある方は、まだ初回が終わっただけなので、基礎コースへの途中参加や体験参加を受け付けている。
受講できなかった内容についてはなんらかの方法でフォローすることになっている。
今期の基礎コースの詳細についてはこちらをご覧ください。