ゼミゼミゼミ

ミンミンゼミの鳴き声がやかましくてお互いの声も聞き取れないほどの晩夏の羽根木の家で、昨日は丸一日、現代朗読ゼミだった。
早朝、未明から雷と豪雨で開催があやぶまれたが、午前9時をすぎると雷雨はおさまり、晴れ間すらのぞく天候に回復してきた。
しかし、やはり交通の心配があったためか、出席予定の何人かが欠席したり、午後に変更したりと、結局朝ゼミにやってきたのはたどるさんひとり。
なんと自転車に乗って涼しい顔でやってきた。
たくましい。

ひとりだったのでゆっくり話を聞くことができた。
げろきょのゼミ生はそれぞれさまざまなニーズがあり、また立場も違うし、朗読表現にたいする気持ちの温度差もある。
ライブを積極的にやりたい人もいるし、ただげろきょに時々参加できるだけで場の安心があるという人もいる。
こういった人のニーズをすべて大切にしたいと私は思っている。

よく、すべての人のニーズを満たすなんて不可能、という発言があるけれど、私はそんなことはないと思っている。
共感的コミュニケーションを用いればそれは可能になる。
なにも精神論を書いているのではない。
コミュニケーションスキルの問題だ。

午後の昼ゼミは4人参加の予定が、ひとり欠席して3人に。
これもまたのんびりやる。

夜ゼミはハングアウトでのネット参加も含めて8人とちょっとにぎやか。
こういうのももちろん楽しい。
本当にさまざまなニーズと個性がある。
しかし、このところの私の方法論は一貫してきているので、どんなケースでもどんと来いという気分だ。
それにしても、すこし学びが進んだゼミ生たちは、ある程度の成功体験をなぞろうとして「たくらみ」がつい表面化してしまい、それが新鮮な表現の驚きにつながらないことが増えてくるので、初心である体認とマインドフルネスにいつも立ちかえるためのエチュードをしっかりやってもらう必要があるかもしれない。
リアルタイム表現はいつもこの瞬間瞬間にあたらしい自分に立ち会える驚きがあることを忘れないようにしたい。
慣れが一番つまらない。

現代朗読協会では現代朗読に興味がある方のために体験講座や基礎コースを用意しているが、スケジュールが合わない方にはゼミの無料見学をいつでも歓迎している。
ご一報の上、見学に来てみてほしい。
見学の申しこみは現代朗読協会事務局「info@roudoku.org」まで。

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