テキストを通じて表現の本質に迫る“虎の穴”
かつて、パソコン通信のニフティサーブの時代にもの書き養成の虎の穴「小説工房」を率い、多くの作家、ライターを輩出した実績を持つ水城ゆうが、さらに経験と研究を積んでさらなる高みをめざしているのが、このテキスト表現研究の場である次世代作家養成ゼミです。
扱うテキストは小説、随筆、詩、シナリオ、評論、ブログ記事、メール、ツイッター、フェイスブックメッセージなど、ジャンルを問いません。
しかしめざすは、真のオリジナリティを持つテキスト表現です。
キーワードは身体性
書き手の身体性と感覚、即興性と、文体、ストーリー表現というテーマに毎回するどく切りこみます。
月3回開催のオンライン講座(60〜90分)は、自宅にいながらにして、あるいは遠隔地からも参加しやすくなっています。
スクーリング(リアルゼミ)も随時開催。
魅力的な作品が集まりしだい、機関誌『HiYoMeKi』が随時発刊されます。
※機関誌『HiYoMeKi』はこちらを参照。
参加方法
zoomというオンライン会議システムを使用します。
パソコン、スマートフォン、タブレットなどの端末で参加できます。
詳しくはオンラインクラスのページを御覧ください。
開催日時
基本的に、日曜日の18:00〜(約60〜90分)
直近の開催スケジュールはカレンダーを御覧ください。
※ ゼミ生との相談で急遽変更になることがあります。
受講料
月額 6,000円(ゼミ生登録)
単発 3000円/回(見学可)
※オンラインゼミ生についての申し込み・問い合わせはこちらからどうぞ。
誰でもオリジナリティとクオリティを兼ね備えた文章を書けるようになるわけ
小説もエッセイも、文章は頭と手を使って書くものと思っていませんか?
ところが、すぐれた文章はそのようには書かれていません。絵画や音楽作品、そしてもちろんダンスや演劇、朗読がそうであるように、すべての表現は「全身全霊」を使っておこなうのです。
現代小説ばかり読んでいると気づきにくいですが、たとえば夏目漱石にせよ、太宰治にせよ、林芙美子にせよ、川端康成にせよ、文体から立ちあがってくるのは書き手の身体性そのものです。それは歌を聴いて歌い手の身体性が音のなかから立ちあらわれるのに似ています。
この養成塾では、とかく技巧や技術面にスポットがあてられがちのテキストライティングにおいて、身体性、潜在意識、反射反応などの側面を重視することで、どんな人でもオリジナリティを磨きあげ、クオリティの高い文章を書けるようにします。
また、ものを書く人のなかには「いまこの瞬間の自分と自分のまわりのことに、身体と意識の全部を使って気づく」(これをマインドフルネスと呼びます)ことが苦手な人が多いようです。マインドフルネスは潜在意識との対話において大変有効性を発揮します。スポーツ医学でいうところの「フロー状態」、一種の瞑想体験といってもいいかもしれません。
このように、当養成塾では従来の方法とはまったく異なったアプローチでテキストライティングの練習をおこない、その人にしか書けない、すぐれた作品を生み出すことをめざします。
テキスト表現ゼミの誕生した背景
90年代に行われていたパソコン通信(ニフティサーブ)での「小説工房」の成功を通じて、水城ゆう(雄)の小説指導法はすでに高い評価を受けています。
一方で水城は、音楽、朗読といったパフォーマンスアートの経験を通じて、テキスト表現における「身体性」に着目。
「その人の身体性こそがオリジナリティである」というプリンシプルに基づき、朗読演出家としていかに各人に眠る「身体性」を掘り起こし、表現に転化させていくかを追求してきましたが、そのプリンシプルは文章においてもぶれるものではなかったのです。
言葉という共通ツールを使うテキスト表現において、その人ならではのオリジナリティを表現するとはどういうことなのか――
やがて、水城ゆうの一人一人への濃やかな観察力が、さまざまなエチュードを生み、それを実践することで、まったくの文章素人たちが回を重ねるごとに驚くほどめきめきと腕をあげていくのを目の当たりにすることとなりました。
もっとも、あなたの中にあるオリジナリティを実際に引き出すことができるのはあなた自身です。
あなたのオリジナリティ=身体性を引き出すために、水城から投げかけられた“お題(エチュード)”に食らいついてください。
カリキュラムはありません。受講生のニーズやあつかうテキストに応じて変化し、進化していきます。
アウトプットとしては活字出版に限定せず、電子書籍、BLOG、携帯サイト、SNS、メールなどのあたらしいメディアもターゲットとします。また、テキストから立ちあげるオーディオブック、朗読ライブ、舞台芸術や音楽までも視野にいれています。
こんな方におすすめします
- 小説家になりたい、自分にしか表現できないものを書けるようになりたいと願っている人。
- BLOGを書きたい、詩や童話を書いてみたい、など文章で自分を表現してみたい人。
- これまで書きつづけてきたが、なにか壁のようなものにぶつかって思い悩んでいる人。
- 朗読や演劇、音楽、美術などのためのオリジナル作品を書いてみたい人。
- その他、テキスト表現や文学に強い興味がある人。
機関誌「HiYoMeKi」の発行
コースの最後に全員の作品を機関誌「HiYoMeKi(ひよめき)」(電子書籍)に収録し、発行します。
作品が掲載された参加者には、印刷・製本した新書版のスタイリッシュな書籍「HiYoMeKi」が進呈されます。
電子書籍は無料で、スマートフォンやタブレットで閲覧OK。周りの方に気軽に読んでもらうことができます。