あいぶんこ朗読ポッド Vol.2

アイ文庫と水城ゆうがお送りするビデオポッドキャスト「あいぶんこ朗読ポッド」は、朗読ライブ、オーディオブック、朗読ゼミやワークショップ、共感的コミュニケーションや音読療法など、アイ文庫が協賛し水城ゆうが開催しているさまざまなコンテンツを流していきます。

第2回は、2013年11月27日夜、中野のジャズ・ダイニングバー〈Sweet Rain〉でおこなわれた朗読と即興音楽のライブイベント「げろきょdeないと」から抜粋してお送りします。
今回はセカンドステージの最後の演目、テキストは水城ゆう作「朗読者」。

 バリトンサックス 森順治
 ピアノ 水城ゆう
 ベース 日野了介
 ドラムス 今竹一友
 朗読 野々宮卯妙、唐ひづる、山田みぞれ

何度かに分けてお送りします。

げろきょdeないと@中野〈Sweet Rain〉が終わった

2013年11月27日夜。
中野〈Sweet Rain〉にて「げろきょdeないと」と題された現代朗読と即興音楽のライブが催された。
音楽演奏メンバーはサックス・フルートの森順治さん、ベースの日野了介さん、ドラムスの今竹一友さん、そして私のピアノ。
ジャズでいうところのカルテット・コンボである。

朗読メンバーは野々宮卯妙、唐ひづる、山田みぞれの3名。
これに最後のセットで何人か飛び入りで加わることになる。

〈Sweet Rain〉はけっして広くはない店だが、店のアップライトピアノの前にドラムセットとコントラバスがならんだ。
そしてサックスと朗読者が立つという配置。

ファーストステージはまず楽器隊だけのフリーセッションで始まった。
私が提案した「なんとなくゆるいテーマ性を持ったサウンドパターン」から始まって、なしくずし的にフリーへ。
最後はまたなんとなく最初のサウンドに戻ってきて終わり、という展開。
これはあるねらいがあって、やってみたかったことだった。
私の「もくろみ」については、後日あらためてお知らせしたい。

以下、ファーストステージの演目。

2. 村山和子作「みみず先生のうた」朗読・山田みぞれ
3. 水城ゆう作「舞踏病の女」朗読・唐ひづる
4. 「特定秘密保護法案」朗読・野々宮卯妙

休憩をはさんでセカンドステージの演目。

1. 村山和子の作品ふたつ、朗読・山田みぞれとドラムス・今竹一友
2. 宮沢賢治の作品を東北弁で、朗読・唐ひづるとサックス・森順治
3. 宮沢賢治「空の信号」ほか、朗読・野々宮卯妙とベース・日野了介
4. 楽器隊からスタートして、全員参加で水城ゆう作「朗読者」

休憩をはさんでラストステージは、ゼミ生を含む来客にも参加してもらってのジャムセッション。
楽器隊4人をバックにした飛び入り朗読は、この上ない贅沢なシチュエーションだったのではないかと思う。
KAT、宮本菜穂子、上山根夏美、照井数男、お客さんで来ていた飯干くんという若者、晩衛、という順でにぎやかに楽しんだ。
私も最後はワインをいただきながら、かなりいい気分になって弾いていた。

記録映像を見ると(近日公開予定)、お客さんで来てくれたゼミ生の梓が画面の端っこでニコニコしながら聴いているのが映っていて、これまたなごんだ。

実は私には、この楽器隊と現代朗読者によるユニットを作りたいというもくろみがある。
ユニット名はまだ決まっていないが、これから丁寧にコンセプトと演目を準備し、デビュー戦をやりたいと思っている。
音楽でも朗読でもなく、同時に音楽でも朗読でもあるユニット。
ダンスとか身体表現がはいってもいいな。
森さんや日野くんにも曲やパフォーマンスのアイディアがあるという。

デビュー戦はまずはこの〈Sweet Rain〉で、来年2月22日をすでに押さえた。
いずれは〈ピットイン〉とか、大きめのホールなどでもやりたいなと思っている。
まずは2月22日(土)夜のスケジュールを、みなさん、あけといてください。
絶対おもしろいから。

あいぶんこ朗読ポッド Vol.1

アイ文庫と水城ゆうがお送りするビデオポッドキャスト「あいぶんこ朗読ポッド」、始まりました。
「あいぶんこ朗読ポッド」では、朗読ライブ、オーディオブック、朗読ゼミやワークショップ、共感的コミュニケーションや音読療法など、アイ文庫が協賛し水城ゆうが開催しているさまざまなコンテンツを流していきます。

初回のこの第1回は、現代朗読協会主催の「現代朗読基礎コース 全10回」のうち、最近おこなわれた第7回から一部抜粋してお送りします。
表現の場でおこなわれていることについて(とくに他者から受ける評価の対処法)解説した部分を抜粋しています。

現代朗読基礎コースの次期スタートは2014年1月18日(土)です。
詳細とお申し込みはこちら

音倉のオープンマイクに参加してきた

昨夜は下北沢〈Com.Cafe 音倉〉の朗読オープンマイクに行ってきた。
しばらく前に音倉からお誘いを受けたので、ゼミ生に出演を打診してみたのだ。
すると何人か出たいということで、しかし私が取りまとめてげろきょとして出演するのではなく、それぞれが個人で申しこみをしてもらった。

参加したのはバンガード、山田みぞれ、てんトコロ、高崎梓、日榮貴子の5人。
私もふた組とピアノ演奏で共演。
みぞれちゃんとは一昨日の〈サラヴァ東京〉に引きつづき、おなじ演目で連日の共演。
そしてバンガード&高崎梓と組んで、私の長編小説『秘密』から抜粋したテキストを使った。

ほかにげろきょ以外の出演者は飯干くんという若者と、その連れの若い女性。
こちらはいわゆる従来朗読だが、聴けば女性は高校の放送部出身とのこと。
なるほど。
で、飯干くんの読み方が私の知っているある人とそっくりだったので、確認してみたら、やはりそうだった。
表現よみの渡辺知明さんのところで教わっていたらしい。
みごとな表現よみで、なかなかしっかりしている。
立ち位置やテキストに対するアプローチは現代朗読とはまったく違っているが、このような朗読大好きという若者がいるのはうれしい。

『秘密』ではちょっとした実験をやってみた。
ピアノに座った私と背中合わせに梓に座ってもらい(椅子をふたつならべた)、ゆるやかに動きながら「コンタクト朗読」をやってもらう。
一方バンガードさんにはステージの反対側で梓と交互に読んでもらう。
客席から見てどうだったんだろう、ちょっとおもしろい光景だったのではないだろうか。
みぞれちゃんが動画を撮ってくれていたようなので、後日見せてもらおう。
それにしても、ちょっと暑かった。
ステージの照明が熱かったのと、なにしろずっと背中合わせだったのとで。

ほかにはてんちゃんも日榮さんも、のびのびと楽しく読んでいたようで、私も楽しませてもらった。
オープンマイクイベントでは「評価」のない場を確保することが、参加者の安心とのびやかな表現につながるのだろう。

次回のげろきょメンバーによる朗読パフォーマンスは、11月27日夜、中野〈Sweet Rain〉でフリージャズのカルテットメンバーとの共演「げろきょdeないと」がある。
詳細はこちら

サラヴァ東京オープンマイクイベント「ショーケース」が終わった

写真は菜穂子さんに撮ってもらったもの。

昨日の夜は渋谷〈サラヴァ東京〉でおこなわれたオープンマイクイベント「ショーケース」にゼミ生の山田みぞれが出演するというので、私もピアノで共演するために出かけた。
昨日の出演者は私たちのほかに、朗読のおじさん、カラオケで歌うおじさん、ギター弾き語りのおにいさんとおねえさん、和歌を朗読したりピアノで弾き語りするおにいさん、といったラインナップ。
エントリーが5組と少なかったので、私も急遽、ソロピアノでエントリーさせてもらった。

いつも応援してくださる川橋さんが、みぞれちゃんの挑戦を応援するために駆けつけてくれた。
ほかにもゼミ生のバンガードさんと菜穂子さんも来てくれた。
主催者によると、お客さんの入りが少ないのでつづけていくのが難しくなりつつあるのだそうだ。
「せめて出演者ひとりあたま3人くらいは連れてきてくれると助かるんですが」
というのは、イベントの継続性を願っての言葉だろう。
共感できる。

ほかにもレギュラー出演者がふたりと、ゲストがひとり。
演歌のおじさんと、ギター弾き語りのおねえさんがレギュラー。
ピアノ弾き語りの女性歌手の方がゲスト。

みぞれちゃんの出番は前半の最後で、私の「Bird Song」を朗読し、「鳥の歌」を歌った。
みぞれちゃんがステージで歌をうたうのは初めてとのことだった。
司会者やゲストから非共感的なコメントをもらっていたが、めげずにちゃんとやれたね。
私はひたすら楽しく即興ピアノでコミュニケートさせてもらった。

後半の最後は私のソロピアノ演奏。
こちらも完全即興でやってみた。
なにもかんがえず、頭のなか真っ白にして。

このイベントは最後に、ゲストが一番心に残った演者をひと組選んでアンコールをやるというシステムなのだが、それにみぞれちゃんが選ばれた。
やったね!
なんにも用意してなかったので、最近持ち歩いているという「重曹」についてのウィキペディアのテキストを朗読することになった。
なかなか楽しくやれて、好評であった。
お開きはかなり遅い時間になったが、私は気分よく帰宅。

さて、今夜は下北沢〈Com.Cafe 音倉〉でまたまた朗読オープンマイクのイベントに参加。
今夜はゼミ生が何人か出演するので、やはり楽しくなるだろう。

公演「白い月、あるいは鳥の歌」が終わった(後)

11月16日、土曜日。
12時、羽根木の家泊だった梓とぽてぽて歩いて明大前まで行く。
ホールはすでに早川くんがあけてくれていた。
やがて千絵も到着したので、早川くんに照明をいじってもらって、宣材写真(笑)の撮影会。
なにかのチラシ用のプロフィール写真にいつも困るので、せっかくホールを借りているこの機会を利用して、ついでにふたりも誘って、撮影会をすることにしたのだ。

午後1時半くらいに、マキさんと野々宮も到着。
リハーサルとかはなし。
昨日、かなりハードだったので、残り2回の公演にそなえて体力温存。
ホールの向かいのサブウェイでサンドイッチを買ってきて昼食。

午後2時半、開場。
午後3時、開演。
この日も駆け込みで予約してくれた人が何人もいて、用意していた席が足りなくなるほどだった。
初日に来てくれた方(ご夫婦)が、仕事があるにも関わらずこの日も来てくれて、びっくりした(ありがたい)。
午後4時半、終演。

みじかいインターバルを経て、午後5時半開場。
午後6時、ラストステージ開演。
午後7時半、終了。

終わってから「涙が出た」という人が多数。
しかし、泣くような内容ではない。
マキさんの声、野々宮の声、梓・千絵の身体表現、それらに呼応して心を揺さぶられる人が多かった模様。

ツイッターでいただいた感想。
「会場では確かに鳥が歌ってた。感想を言葉にまだできないけど、感動した何がありました」
「カルメンさんが今この瞬間に感じたことややりたいことに正直に万能されていて、マイクなしの声を聞きながら涙が出てきました。卯妙さん&水城さんとの再現出来ない共演もステキでした」
「あの四角錐の空間に音楽が流れた瞬間に時空間のドアが開いて、物的世界とは違った場になり、舞と朗読と歌に導かれ、俺たちは確かに街が回るのを別の窓から見てた気がする。人の織りなす場の不可思議」

直接メッセージでいただいた感想。
「とても心が揺さぶられ、今のどうしようもないとあきらめてしまいがちな世の様々な事共に、それでも全身で生きて、ぶつかって行かなくてはならないんだということをしみじみと感じさせられた舞台でした。何をどうするという具体的な感慨ではなく、日々の一つ一つの心の憤りや怒り、哀しみ、そして感動、喜びを、やはりなるべくストレートに語り、世の片隅からでも棲みよくして行きたい!そんな強い思いをさせていただきました。昨晩から、身の回りの事から大きな社会問題にまで、とてもたくさんの事象の前で立ち尽くす、自分を顧みて、それでも生きていくエネルギーを蓄えられる気持ちになりました」

ゼミ生の感想。
「濃い公演でした。2回観たのでそれぞれ違う見方をしました。表現者それぞれが自分の表現に対してとても真摯な姿勢は素晴らしかった。マキさんの声、生で聴いたのははじめてでしたが、本当に素晴らしい声でした。発する一つの音が短音ではなく、細かい音が絡み合った非常に複雑な音でした。そしてゼミ生二人は美しかった。また、ゼミ生二人の集中は物凄かったです。完全に世界にはまり込んでいました。卯妙さんは、相変わらず様々な声を動きなど次から次へと出て来て、全く予測不能でした。ボスの音楽もまた美しかった。朗読者や歌い手の出す音に的確に反応し、素晴らしいコミュニケーションでした。こうやってみると、私はいつも本当に凄い人達と一緒ににいるんだと思い知らされました。こんな凄い人達と共演出来るなんて、本当に凄いです」

ほかにもいろいろいただいて感謝。
今後の励みになります。

終わってから会場を片付けて、近くの中華料理屋に行って打ち上げ。
マキさんからは、スリリングだったという感想をいただいたり、最近の表現についての思うところ、心境やアプローチの変化についての突っ込んだ話をうかがったりして、ここでも充実した時をすごさせてもらった。

それにしても、体力的には疲れた。
気持ちはどんどん元気になった気がして、完全燃焼。

打ち上げ後、梓・卯妙と羽根木の家まで歩いてもどり、打ち上げのだめ押し。
ワインを追加で飲みながら、記録映像をいっしょに観る。

それにしても、気づきの多い二日間だった。
関係してくれたすべての方々に感謝。
次のステップへと進む貴重な体験になった。

公演「白い月、あるいは鳥の歌」が終わった(前)

2013年11月15・16日。
カルメン・マキさんをフィーチャーした音楽と現代朗読の3回公演「白い月、あるいは鳥の歌」が、明大前〈キッド・アイラック・アート・ホール〉にて開催され、無事に終了した。
いつものことではあるが、今回も集客に苦労し、直前まで会場費すら出ないのではないかと懸念されたのだが、幸いあけてみれば多くの方においでいただき、出演者も熱い思いのパフォーマンスとなった。
ご来場いただいた皆さんには感謝を申し上げたい。

余談だが、今回の集客でもっとも力を発揮したのは、フェイスブックとツイッターであった。
やはり日ごろのつながりを大切にしなければいけないなと思うのと同時に、しっかりした情報発信の大切さを確認することになった。

11月15日、金曜日。
正午ごろ、今回の公演を手伝ってもらうゼミ生ふたり、町村千絵と高崎梓が羽根木の家に来る。
野々宮卯妙は印刷物などの準備で忙しい。
私も演奏や撮影機材の準備をする。
今回は専任スタッフがいないので、出演者が準備から入場受付までなんでもやる。
本番ステージにそなえて静かに集中する、などという時間は持つことはできない。
開場して来客の受付をするときも、入口にいるのは出演者、という具合だ。
そういうことに文句もいわず、しかも本番でのパフォーマンスを落とすこともなくしっかりやってくれるのは、日ごろからマインドフルネスと即興性を重視した訓練をしているせいだと思う。

午後3時半、全国配車アプリでタクシーを呼ぶ。
機材を積みこみ、千絵・梓といっしょにキッド・アイラック・アート・ホールに向かう。
野々宮は印刷物を完了させてから来る、とのこと。

午後4時、会場入り。
ホールの早川くんといっしょにステージと会場作り、演奏機材のセッティング。
ステージは前回の沈黙の朗読とほぼおなじ配置に作った。
来客数が少ないので、ピアノをやや前に置き、ピアノの背後は出演の控えスペースとした。

午後5時、マキさんが到着。
野々宮も到着。
マキさんとは初めて合わせる曲が2曲あったので、まずそのリハーサルから。
早川くんはその間に照明合わせ。
曲合わせのあと、全体の流れをざっと確認。
今回の公演は全体のリハーサルは一度もおこなわなかったのだが、当日のリハーサルもごく簡単なもので、進行の確認程度のものだった。
午後6時すぎにはそれも終わり、それぞれ食事したり、休んだりと、本番にそなえる。

午後7時半、開場。
ギリギリまで前売り扱いのチケットがクレジットカードやPayPal決済で予約できることを、フェイスブックやツイッターでこまめに告知したおかげで、直前になって何人もの方が予約を入れてくれて、思ったより多くの方においでいただけた。
知り合いばかりではなく、通りがかりの人や、友人に誘われて一緒に来てくれた方など、初めてお目にかかる方もたくさんいてうれしかった。

午後8時、開演。
私のシンセサイザー演奏からスタートし、マキさんのアカペラの歌、野々宮のひとり朗読と進む。
あとで来場した方から、
「最初の演奏でいきなり癒されて、自分自身になれた。自分は日ごろ、自分自身をどこかにおいてきぼりにして自分自身になることがとても難しいのだが、公演の全体を通じて苦しいことも楽しいことも自分自身の経験とともにずっといっしょにいれた」
という言葉をいただいた。

つづいてマキさんと野々宮の朗読に私が即興演奏でからむ「彼は眠らない」。
そのあと、梓・千絵のふたりが登場して、身体表現をともなった「初霜」を全員で。
ふたりが退場したあと、私のメッセージ「移行」、マキさんの歌と野々宮の朗読を織り交ぜた演目を立てつづけにふたつ、そして最後の「鳥の歌」。
ここでふたたび梓・千絵のふたりが登場、身体表現で参加。

マキさんの歌・ヴォイスはもちろん大きなインパクトを皆さんに与えたし、野々宮の朗読もいつも以上に多彩に冴え渡っていたのだが、梓・千絵も思いがけずよかったのだ。
このふたりが加わってくれたおかげで、パフォーマンス全体が「公演」として引きしまってくれたし、とても集中して表現してくれたのもステージに緊張感を与えてくれた。
動きも存在も美しく、私もピアノを弾きながら見ほれてしまった。
わざわざ日程を割いて参加してくれたふたりには、あらためて感謝。

予定していた時間より長くかかって、終わったら9時半だった。
終演後、何人かの方と話をさせていただいたが、なにやらよい反応をたくさんいただいた。
なかには「いまはまだうまく言葉にできないのであらためて」といってくれた方や、「涙が出ました」という方が何人かいらして、うれしい感触だった。
(つづく)

明日は朗読体験講座

明日は毎月開催している現代朗読体験講座の日だ。
参加者が多かったり少なかったり、いろいろだが、とにかく毎月開催している。

5年くらい前からこの「体験講座」をつづけていると思うが、内容はすこしずつ変化している。
体験講座の内容の変化は、そのまま現代朗読の変化でもある。
現代朗読は文字通り「コンテンポラリー」な表現をかんがえているので、そのありようも変化していく可能性を持っている。
また私たち自身も刻一刻と変化しつづける存在なので、私たちの生の進展、ありようの変化によって、現代朗読のありようもまた変化していく。

現代朗読はなにひとつ「こうあらねば」「こうしなければ」というかんがえのない表現だ。
そして「こうしてはならない」というかんがえもない。
従来朗読の経験者や、また朗読についての従来的なイメージを持った人が体験講座に来ると、そのようなかんがえ方に接してとまどうことがあるだろう。

普通、朗読にかぎらないが、講座やお教室に行った場合、たいていは「こうしなさい」「こうしてはいけない」と、一種の型のようなものを学ぶ。
それがものごとを習得する方法だと思っている人が多い。
しかし、現代朗読ではそれがない。
現代朗読協会はお教室ではないし、習い事をする場でもない。
ここは「表現」つまり朗読という行為を通して自分自身を人に伝える行為を学び、楽しんでいる人が集まっている場なのだ。
ここでは日々、自分の生き方そのものをかんがえ、更新し、またいまここの自分自身を表現することを楽しんでいる。

そういうかんがえ方やコンテンポラリーな表現に興味がある方は、ぜひ一度体験講座にお越しください。
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