キッズ4公演の稽古がはじまった
昨年8月に初回公演がおこなわれ、その後12月、今年の4月と、4か月おきに開催されてきた「キッズ・イン・ザ・ダーク」。
その4回めとなる「夏の陣」が今月27日に開催される。
場所はこれまでとおなじ明大前の〈キッド・アイラック・アート・ホール〉。
その稽古がはじまっている。
この「キッズ・イン・ザ・ダーク(略してキッズ公演)」は、ライブワークショップの最終発表ライブにゼミ生たちも参加してふくらませた公演として、最初はスタートした。
そのスタイルがなかなかおもしろかったのと、現代朗読というスタイルを表現するのにとてもいい形式だったので、以後これを踏襲することになった。
4回めの今回も、ライブワークショップの最終ライブをふくむ、ゼミ生も参加しての現代朗読公演となる。
今回の特徴としては、すべてのギグ(Gig/各パート)が群読で構成されるということだ。
群読といっても朗読劇とかドラマリーディングとはちがう。
これはもう「現代朗読」としかいいようのないもので、げろきょ以外のどの劇団や朗読集団でもやっていないオリジナルな方法だ。
とくに朗読者の身体性を重要視している。
朗読はことばの表現であると同時に、音声表現でもある。
そして音声は身体から発せられる。
身体の状態がどのようなのか、またどのような身体操作をしているかによって、音声のクオリティもまったく変わってくるのだ。
現代朗読ではそこのところを重要視している。
今回の公演でも、朗読者たちの群読による身体運動と音声表現がメインテーマだ。
そしてもうひとつの特徴として、使うテキストはたった2種類(見ようによっては1種類ともいえる)。
A4サイズの紙一枚に収まる短いテキストが公演のためのシナリオだ。
朗読者たちはその紙一枚だけで80分前後の公演を読みきる。
もちろんいろいろな読み方をするのだ。
みなさんが聴いたこともないように、見たこともないような朗読パフォーマンスが次から次へと繰り出されてくることだろう。
コンテンポラリーな表現としてまちがいなく、いまもっとも先端的なことをやっているという自負がある。
しかもそれは小難しいコンテンポラリーではなく、おもしろく楽しい刺激的なものだ。
ぜひおいでいただいて、実際に目撃してもらいたいものだ。
(主宰・演出 水城ゆう)
「キッズ・イン・ザ・ダーク ~ 夏の陣」の詳細はこちら。