朗読ライブ出演コース、はじまった

今日の午後は「朗読ライブ出演コース」の1回めを開催した。
午後2時半から5時までの2時間半。

現代朗読のライブは、あらかじめ仕組まれたこと、準備されたこと、予定されたことを可能なかぎり手放して、「いまこの瞬間」の自分自身のいきいきとしたありようを表現することをめざす。
他人が書いたテキストを用いるけれど、それを表現の根拠とするのではなく、それに触発された自分自身の生々しい存在を表現する。
表現の主体はテキストではなく、あくまで朗読者自身だ。

今日はまず、朗読表現にあたってまずは把握しておきたい3つの要素「Body」「Brain」「Sensor」について解説した(ひさしぶり)。
それを押さえた上で、現代朗読の基礎トレーニングを緻密に、丁寧におこなった。

呼吸、身体、発声、体認。image
これらのことがエチュードの形で手順化されている。
緻密にやったおかげで、さまざまな気づきが参加者から出てきて興味深かった。

自分の身体の声や、自分が受け取っている情報に気づきながら朗読をおこなって表現者と、それらをシャットアウトして朗読している者との表現の質の違いは、容易に想像できるだけでなく、実際にも明らかだ。
現代朗読のエチュードは、朗読者だけでなく、いろいろな表現者にとっても気づきの多いものではないかと思う。
たとえば音楽家、舞踏家、小説家、美術家といった人たちにも。

5月スタートの朗読表現基礎コース
従来の朗読とはまったく異なったアプローチで驚きを呼んでいる「現代朗読」の考え方と方法を、全10回で基礎からじっくりと学ぶためのコースが、5月2日(土)からスタートします。

(主宰 水城ゆう)

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