昨夜は下北沢〈Com.Cafe 音倉〉の朗読オープンマイクに行ってきた。
しばらく前に音倉からお誘いを受けたので、ゼミ生に出演を打診してみたのだ。
すると何人か出たいということで、しかし私が取りまとめてげろきょとして出演するのではなく、それぞれが個人で申しこみをしてもらった。
参加したのはバンガード、山田みぞれ、てんトコロ、高崎梓、日榮貴子の5人。
私もふた組とピアノ演奏で共演。
みぞれちゃんとは一昨日の〈サラヴァ東京〉に引きつづき、おなじ演目で連日の共演。
そしてバンガード&高崎梓と組んで、私の長編小説『秘密』から抜粋したテキストを使った。
ほかにげろきょ以外の出演者は飯干くんという若者と、その連れの若い女性。
こちらはいわゆる従来朗読だが、聴けば女性は高校の放送部出身とのこと。
なるほど。
で、飯干くんの読み方が私の知っているある人とそっくりだったので、確認してみたら、やはりそうだった。
表現よみの渡辺知明さんのところで教わっていたらしい。
みごとな表現よみで、なかなかしっかりしている。
立ち位置やテキストに対するアプローチは現代朗読とはまったく違っているが、このような朗読大好きという若者がいるのはうれしい。
『秘密』ではちょっとした実験をやってみた。
ピアノに座った私と背中合わせに梓に座ってもらい(椅子をふたつならべた)、ゆるやかに動きながら「コンタクト朗読」をやってもらう。
一方バンガードさんにはステージの反対側で梓と交互に読んでもらう。
客席から見てどうだったんだろう、ちょっとおもしろい光景だったのではないだろうか。
みぞれちゃんが動画を撮ってくれていたようなので、後日見せてもらおう。
それにしても、ちょっと暑かった。
ステージの照明が熱かったのと、なにしろずっと背中合わせだったのとで。
ほかにはてんちゃんも日榮さんも、のびのびと楽しく読んでいたようで、私も楽しませてもらった。
オープンマイクイベントでは「評価」のない場を確保することが、参加者の安心とのびやかな表現につながるのだろう。
次回のげろきょメンバーによる朗読パフォーマンスは、11月27日夜、中野〈Sweet Rain〉でフリージャズのカルテットメンバーとの共演「げろきょdeないと」がある。
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